【精進】とは、行動を慎み1つの事に専念する。という意味があり、
四十九日までの忌中は、行動を慎んで故人の供養に専念するという意味が
込められていたと考えられます。
食事も同様で、四十九日までの間は、殺生をしないという仏教の戒律をもとに、
肉食を控え、野菜・穀類・豆類などの植物性食材を摂り、贅沢にならないよう
心がけていました。
それが現在の精進料理として、四日市では葬儀終了後、収骨までの約1時間半の間に
召し上がられます。
精進落しは精進明けともいい、本来忌中が終わった四十九日後に用意していたと
思われますが、四日市では葬儀を行った後、お骨上げを経て引き続き行う初七日法要後に、
持帰り用弁当として用意している事がほとんどです。
精進料理や精進落しを召し上がるタイミングは地域のよってそれぞれですが、
親戚達が度々集まることが難しくなってきている現代において、
簡略化/縮小化の傾向が強くなっているといえるかもしれません。