ご不幸があるとご自宅の玄関に【忌中】の用紙を満中陰(四十九日)まで張る習慣。
この習慣は日本の至るところで見かける、ごく一般的な習慣です。
しかし、ここ四日市では【還浄】という文字を張っているのをよく見かけます。
これは【げんじょう】と読みます。
還浄は浄土真宗で使われる言葉で浄土へ還るという意味をもちます。
また、浄土真宗では【忌】という言葉の印象があまりいい意味にとらえられない
(忌み嫌うなど)ため環浄を使用しているようです。
還浄は関西圏、また関西以西で使用されている地域が多いようですが、
この四日市では特に浄土真宗の檀家様が多く、忌中紙より還浄の紙を見かける機会が多いと思われます。