全国的に野仏は【のぼとけ】と呼ばれており、野に佇む神様や仏様のことを指します。
お地蔵さんや観音様もこれにあたり、江戸時代に同じ信仰を持つ人々
(こうした人々を講と呼んでおりました)が信仰の証しとして建てたそうです。
しかし、四日市市では【のぶつ】【のぶつさん】と称し、阿弥陀如来のお軸の事を指します。
このお軸を菩提寺様からお借りして、故人の枕元・葬儀の際にかけ、
葬列を行っていた頃は箱に入れて棺の前を歩く習わしになっていました。
こうしたことは、阿弥陀如来のお導きでお浄土に往生するということの
お示しとして行っております。
このことは、主に浄土真宗の葬儀に多くみられるしきたりですが、
三重県には浄土真宗のお檀家様が非常に多くいらっしゃいます。
なぜ、三重県に浄土真宗のお檀家様が多いのかは、また別のコラムにて・・